(保育士試験豆ネタ)よく出てくる人物:ゲゼル

保育士試験によく出てくる人物
ナビネコ

2回目はどなたにしようかなぁ~と思ったのですが「発達を決めるのは遺伝子か、環境か?」という議論で、ルソー先生と一緒に「遺伝説」のくくりにされることが多いアメリカのアーノルド・ゲゼル先生をご紹介いたします。

ゲゼル先生は1880に生まれて1961年に亡くなられてるから、ルソー先生の時代からは200年弱離れてるし、特にルソー先生に強い影響を受けたという話も聞かないから、一緒のくくりにされるのはお互い「???」かもしれないですけどね、、

でも、大きなくくりになると全く違う研究・視点からでも、似たような結論としてくくられるというのは面白いですね。

ともあれ、ゲゼル先生、こんにちは!今日はよろしくお願いいたします!

ルソー

ナビネコさん、こんにちは。アーノルド・ゲゼルです。

ナビネコ

わぁ。。。なんて優しそうなまなざしの先生!
5人兄弟のお兄ちゃんとして弟妹の面倒を見ていたのが子どもに関心を持つきっかけになったって、なんか納得♡

ナビネコ
ゲゼル先生、先生はすごく優しそうだから子ども達はそんなに怖がらなかったかもしれないけれど、いつもいつも自然な姿を見せてくれるわけではないでしょう?
すごく沢山の子ども達の行動を見て発達の段階的過程を研究されたと聞きますが、どうやって研究したんですか?
ゲゼル

ナビネコさんは誰かがじ~~~っと見てたら、いつも通りに振舞える?

ナビネコ

いえ、、ちょっと無理だと思います(^^;

ゲゼル

そうなんだよね。だから私は子ども達の邪魔をしないように、子どもからは見えないけど私からは見えちゃう仕組みを色々考えたんですよ。
マジックミラーを備えた実験観察室とかね。

ナビネコ

あ、それ、ゲゼルドームって言われる部屋のことですね!
他にも先生は当時の先進技術を積極的に取り入れたと聞きました。

ゲゼル
そう、当時はまだ珍しかったビデオを使ったりもしましたよ。

ナビネコ

うわぁ。。かわいい赤ちゃん♡
この動画は赤ちゃんの手の動きに着目したものですね。
後半の方で、もう少し大きくなってからの動きと比較すると1か月でずいぶんと自分の意思で動かせるようになってきているのが分かります!

ゲゼル
赤ちゃんの頃の1か月は本当に著しい成長を示すよね。
でもこれはこの赤ちゃん個人の発育であって、全ての赤ちゃんが同じように発育するわけではない。
それで私は多くの子ども達からたくさんのデータを取って、そこから行動発達検査表を作り上げました。
ナビネコ

先生が作ったその行動発達検査表は、今日の様々な発達評価法に影響を与えたと聞いています。
でもどうして、先生が「遺伝説」の代表みたいな言われ方をされるようになったのでしょう?

ゲゼル
私の研究の一つに、双子を使ったものがあるのですが、
そもそも双子というのは同じ卵に2つ以上の精子が受精したケースと、2つの卵のそれぞれに受精したケースがあるのはご存知ですか?
ナビネコ

はい、一卵性双生児と二卵性双生児の違いのことですね。

ルソー

そうです。二卵性双生児は受精したタイミングが同じだったというだけで、遺伝的には普通に生まれるケースと変わらないのですが、一卵性双生児はお母さん側の遺伝子が同じだから遺伝的にすごく良く似た子ども達になる。

ナビネコ
すごくよく似た双子ちゃんがそれですね。
ゲゼル

そうです。この遺伝的にすごく近い2人を訓練する子と訓練しない子に分けます。
遺伝的にすごく近いわけですから、二人の能力差は遺伝とは関係ない。もし差が出るとしたら、それは純粋に訓練の差によるものだと仮定するわけですね。

例えばこういう訓練をします。
双子のうち一人に階段のぼりの練習をさせ、もう一方はさせないでおいて、練習した子がある程度のぼれるようになったらもう一人も練習を始めさせた。

・・・どんな発達の違いがでてくると思いますか?

ナビネコ

え、、、訓練した方がより早く階段を上手に上ることができるようになるんじゃないんですか?

ゲゼル

そう思うかもしれないけれど、実はそうでもないのです。
このケースでは2週間目には後から練習を始めた子の方がより短い時間で階段を上るようになったんですね。

ナビネコ

えええ!?!そうなんですか???(゚Д゚;)早期訓練の意味って一体。。💦

ゲゼル

そうですね、いつもいつも後から学習する方が先に学習した者を追い抜かすわけではないのですけれど、こういった結果から私は”学習というのはある程度準備ができていることが必要だ”と考えたのです。

ナビネコ

ああ!なるほど!
だからゲゼル先生の説は、発達には「環境(訓練)」よりも「遺伝」が大きく影響する、っていう説だと言われるってことなんですね!
でも、遺伝説と言われると遺伝ですべてが決まっちゃう的なちょっと違う意味で誤解されちゃう気がするなぁ。

ルソー

そうですね。私も心理学者として「生まれか、育ちか」とよく聞かれますが、どちらも大事だと思っているので、遺伝だけが重要だと言っていると誤解されるのは残念ですね。

実際私が一番言いたいことは
「学習が効果的に獲得される為には、レディネス(身体的発達基礎)の成立が不可欠」だということです。

レディネスとは、心身の機能がある行動や知識を習得できる段階まで発達し、学ぶ準備が整っている状態のことです。この状態になるまでにかかる時間等は確かに遺伝による差はあると思いますが。

ナビネコ
学ぶ準備が整っている状態になることが学習にとって大事。
「成熟優位説」と呼ばれる見解のことですね!
ゲゼル

あることを学習するには、それに適したレディネスが必要であって、最も適したレディネスにおいて行われた学習は能率が上がりやすいのです。
時期が早すぎても遅すぎても学習は効果的に行われません。

ナビネコ

先生の書かれた育児書
『今日の文化の中での乳幼児』(‘Infant and Child in the Culture of Today’、1943)と
『5歳から10歳までの子ども』(,’The Child from Five to Ten’、1946)は長年、定番の育児書だったそうですが、納得です!

ルソー

ありがとう。今は『スポック博士の育児書』がめちゃくちゃ有名だから、すっかり過去の本になっちゃったみたいだけどね💦

ナビネコ

そ、そんなことないです💦💦💦育児の方法って時代によっても変わってきますし、先生の本がその当時のお母さん達の考え方に大きく影響を与えた流れがあってのスポック博士の本だと思います!

そういえばゲゼル先生、有名なオオカミに育てられた少女「アマラ」「カマラ」にも関わったと聞きましたが?

ゲゼル

あの本を書いたおかげで私、オオカミ少女達との話とよく結び付けられるみたいですが、実は私もシング牧師の話を聞いた話をまとめただけなのです。
真偽をもっとちゃんと確かめるべきだったのでしょうが、、真実どうであったのか、分からなくてすみません💧

ナビネコ

ゲゼル先生のレディネス説から言えば、オオカミに育てられた発達のタイミングを逃したアマラとカマラの物語は分かりやすくてインパクトのある一例だったでしょうからね、、

あまりにも話が有名になりすぎて、心理学者として既に名声を得た先生の代表の本みたいな扱いをされた上、それがでたらめの可能性が高いって後から言われて、ちょっと先生気の毒かもorz

ゲゼル

オオカミに育てられた少女たちの先生ではなく、レディネス・成熟説で覚えて下さい!!!
よろしくお願いいたします。

ナビネコ

了解ですっ♡先生、今日はどうもありがとうございました。

ゲゼル

どういたしまして。保育士試験がんばって、保育士になった時には子ども達の成長をよく観察しながら適宜ふさわしいものを与えれる良い先生になってくださいね。

ナビネコ
はい!ありがとうございます、頑張ります!

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